エコキュートの寿命はどれくらい？交換のタイミングや交換費用について

エコキュートは寿命がありますので、適切なタイミングで交換しなければなりません。
しかし、多くの方がエコキュートの正しい寿命を把握しておらず、耐用年数が過ぎている状態で使用を続けているものです。
寿命を迎えたエコキュートを使い続けると、故障の原因となるため好ましくありません。
そこで、今回はエコキュートの寿命はどれくらいなのか、また交換のタイミングや交換費用について詳しくご紹介します。

エコキュートの寿命はどれくらい？

エコキュートの寿命は「ヒートポンプ」と「貯水タンク」とで異なるため、まずはそれぞれの寿命を把握する必要があります。
ヒートポンプと貯水タンクの寿命はどれくらいなのでしょうか。

ヒートポンプは5年～

ヒートポンプの寿命は5年～です。
ヒートポンプは比較的寿命の短い部分であり、こまめな買い替えが必要となります。5年を超えても正常に動作するケースも多いですが、同時に不具合が発生しやすくなり、故障リスクが高まるのです。
ヒートポンプが5年を超えたら、「そろそろ交換」と考えておくことをおすすめします。

貯水タンクは10年～

貯水タンクの寿命は10年～となっています。
ヒートポンプよりも長持ちしやすい傾向にあり、メンテナンス次第では20年近く持つこともあります。
ただし、適切にメンテナンスをしていても15年程度で寿命を迎えてしまうこともありますので注意してください。

エコキュートの交換のタイミング

ここからは、エコキュートの交換のタイミングについてご紹介します。
「具体的にいつ交換すればよいのか？」を知りたい方は参考にしてみてください。

お湯が出なくなる

エコキュートの交換タイミングとして、まず挙げられるのが「お湯が出なくなったら」です。
お湯が出なくなった場合、温度を調節する部品が寿命を迎えていて正常に動作しなくなっている可能性があります。
湯切れではないにも関わらず、お湯が出なくなったらエコキュートを交換しましょう。

お湯が止まらなくなる

お風呂に入れているお湯が止まらなくなったら、エコキュートが故障している可能性があります。エコキュートには「水位設定」がありますが、センサーや循環口などが故障していると、設定した水位でお湯が止まらなくなってしまいます。
万が一、お湯が止まらなくなった場合は、エコキュートの故障を疑ってみましょう。

お湯の温度が頻繁に変わる

お湯を出しているにも関わらず、冷たくなったり、急激に熱くなったりする場合はエコキュートの寿命が考えられます。
特に、水回りの一部ではなく、キッチンや浴室、洗面所など複数の水回りで上記のトラブルが発生している場合は、エコキュートに問題が生じている可能性が高いです。
お湯の温度が頻繁に変わるようであれば、エコキュートが寿命を迎えていることが考えられますので、交換を行いましょう。

水漏れが発生している

エコキュートの本体から水漏れが発生している場合は、本体もしくは配管、貯水タンクなどの寿命が考えられます。
水漏れは、設備の経年劣化によるものである可能性が高く、放置しておくと水道代や光熱費が高額になってしまうため注意が必要です。
水漏れを発見したり、突然水道代、光熱費が高額になったら、早めに業者に連絡しましょう。

エコキュートの交換費用

エコキュートが寿命を迎え、交換する場合はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここからは、施工内容別に費用をご紹介します。

部分的な修理・交換の場合は5万円前後

部分的な修理・交換であれば5万円前後で対処可能です。
特に、シンプルな機能性である「給湯専用」の場合は、5万円以下で修理・交換が可能なケースがあります。

機器本体の交換は50万円前後

機器本体を丸ごと交換する場合は、50万円前後の費用が発生することを頭に入れておきましょう。
特に、「フルオート」といったグレードの高い種類を選ぶ場合は、交換費用が高額になりやすいため注意してください。

ヒートポンプの修理は10万円前後

ヒートポンプの修理には10万円前後の費用が発生します。
ヒートポンプは水を温める上で重要な箇所です。修理には高い技術が必要となるため、10万円を超えることも少なくありません。

エコキュートの寿命を理解しておこう

エコキュートを導入している方や、今後エコキュートを導入しようと検討している方は、「寿命」について理解しておく必要があります。
突然のトラブルを避けるためにも、あらかじめエコキュートの寿命を理解し、適切に交換や修理を行いましょう。