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シーリング材とコーキング材って何が違うの?概要や特徴、用途について

コーキング材とシーリング材は、いずれも「補修」を目的とした製品であり、明確な違いが分からない…と頭を抱える方が少なくありません。
とはいえ、建築やリフォームを検討しているのであれば、シーリング材とコーキング材に対して疑問を抱えたまま施工するのは不安でしょう。
そこで、今回はシーリング時とコーキング材の違いについて解説します。

コーキング材とは?

コーキング材とは、建物の目地などの隙間を埋めるために使用する補填材です。
経年劣化などによって建物に隙間が生じてしまった場合、隙間を放置すると雨漏りやカビ、黒ずみ等の原因となってしまいます。
また、隙間から雨水が侵入することで、建物の耐久性が低下し、危険な状態に陥ってしまうこともあるのです。
上記のような、危険な事態を回避するためには「建物の隙間」を埋めることが必要であり、その際に使用するのが「コーキング材」ということになります。

シーリング材との違い

コーキング材とシーリング材の明確な違いは、「成分が油性か否か」です。
日本工業規格(JIS)では、コーキング材とシーリング材を明確に定義していて、油性の場合はコーキング材、油性以外はシーリング材と決められています。
しかし、実際の建築現場では、コーキング材もシーリング材もほぼ同様の意味で使用されていますので、いずれにせよ「ひび割れや隙間を埋めるための素材」であることを差します。
また、コーキング材に含まれるアスベストが問題視されていたこともあり、近年はほとんどコーキング材が使用されていません。
建物へのコーキング材の使用は減りましたが、かつての名残から「コーキング材」というワードや「コーキング工事・処理」といった言葉が使われています。
もし建築現場で「コーキング材」という単語を耳にしたとしても、実際に使用しているのはシーリング材という場合がほとんどですので、そこまで心配はいりません。
「アスベストが含まれているのでは…」と、どうしても心配な場合は、使用素材について担当者に確認しておくと安心です。

コーキング材の種類と特徴

一口に「コーキング材」といっても、具体的な種類は様々です。
ここからは、コーキング材の種類と特徴について解説します。

シリコン

一般的に使われているコーキング材であるのが「シリコン」です。
耐候性や耐水性、耐熱性などに優れていて、長持ちしやすいという特徴を持ちます。そのうえ安価ですので、気軽に使用しやすいというメリットがあります。

変性シリコン

一般的なシリコンとは異なり、充填した後に上から塗装できるのが変性シリコンの特徴です。
上記の一般的なシリコンと比べると耐久性は劣るものの、汚染性が低いというメリットがあります。

ウレタン

弾力性の高さが特徴のウレタンは、耐久性が高く建物にしっかりと密着するのが特徴です。
コーキング材の中でも最も耐久性が高いので、品質にこだわりたい方におすすめできます。しかし、紫外線に弱いうえに汚れが付着しやすいという難点がありますので、使用には注意が必要です。

アクリル

アクリル系のコーキング材は、「湿った場所にも使用できる」といったメリットがあり、天候に左右されずに建物を補修することができます。
しかし、紫外線に弱く、シリコン系よりも寿命が短いのが難点です。

油性コーキング材

油性コーキング材は耐候性の高さが特徴です。紫外線などの影響を受けにくいので、長持ちしやすいというメリットがあります。しかし、コーキング材を打った後時間が経過しても内部は硬化しないため、触れると柔らかい感触となります。

コーキング材の種類別に用途を解説

コーキング材の種類別に、それぞれの用途について解説します。
コーキング材はどのようなケースで使用されるのか、詳しく見ていきましょう。

シーリング

主に室内の補修でシーリングを使用します。
シーリングは防カビ性を持ちますので、「水回り」での使用が適しているでしょう。浴室や脱衣所、キッチン等で使用することが適切です。

変性シーリング

変性シーリングは外壁に使用するのが一般的です。とはいえ、耐久性や密着性が低いため、「シールがむき出しの場所」「コーキング後に塗装したい場所」等の使用をおすすめします。

ウレタン

ウレタン系コーキングは、コンクリートのひび割れや隙間などを埋めるときに使用します。
耐久性が高いため、外壁に使用しても問題はありません。

アクリル

ALCパネルの張り替えや床と壁のすき間を埋めるときに、アクリル系コーキングがおすすめできます。
ただし、耐久性が低いため一般的な外壁に使用するのは好ましくありません。

油性コーキング

油性コーキングは近年ほとんど使用されなくなりましたが、「釘を打った部分の補強」「金属などを折り曲げた部分の補強」などで使われることがあります。
なお、油性コーキングの上から塗装することはできませんので、塗装を検討している場所に使用しないようにしましょう。

シーリング材・コーキング材について正しく知ろう

外壁などの補修を行うにあたり、シーリング材とコーキング材の違いについて疑問を抱えている方は多いです。しかし、実際は今回解説した通り、それぞれに大きな違いはありません。
いずれも「補修」「補填」を目的として使用するため、そこまで違いにこだわる必要はないでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、シーリング材とコーキング材について今一度理解を深めてみてはいかがでしょうか。